TITLE:GridBagLayoutの使用

GridBagLayoutの使用

Posted by terai at 2003-09-25

概要

GridBagLayoutを使用して、左右の部品のサイズを固定、中央だけは水平方向に伸縮可になるよう配置します。

  • &jnlp;
  • &jar;
  • &zip;

#screenshot

サンプルコード

public JPanel createPanel(JComponent cmp, JButton btn, String str) {
  GridBagConstraints c = new GridBagConstraints();
  JPanel panel = new JPanel(new GridBagLayout());
  
  c.gridheight = 1;
  c.gridwidth  = 1;
  c.gridy = 0;
  
  c.gridx = 0;
  c.weightx = 0.0;
  c.insets = new Insets(5, 5, 5, 0);
  c.anchor = GridBagConstraints.WEST;
  panel.add(new JLabel(str), c);
  
  c.gridx = 1;
  c.weightx = 1.0;
  //c.insets = new Insets(5, 5, 5, 0);
  c.fill = GridBagConstraints.HORIZONTAL;
  panel.add(cmp, c);
  
  c.gridx = 2;
  c.weightx = 0.0;
  c.insets = new Insets(5, 5, 5, 5);
  c.anchor = GridBagConstraints.WEST;
  panel.add(btn, c);
  
  return panel;
}

解説

上記のサンプルでは、GridBagLayoutでBorderLayoutのような配置を行っています。ただし、GridBagLayoutの場合は、各コンポーネントが推奨する高さが生かされるように設定しています。

  • BorderLayout
    • それぞれデフォルトの高さが違うコンポーネントを、BorderLayoutを使って、WEST、CENTER、EASTに配置すると、一番高いコンポーネントに揃えられる。
    • CENTERのJComboBoxが、EASTのJButtonの高さになっている(スクリーンショット参照)。
  • GridBagLayout
    • 左右のコンポーネントのサイズはBorderLayoutのように固定して、中央のコンポーネントだけを水平方向にのみ伸縮させる。
    • weightxを指定することで、余分のスペースを各列のウェイトに比例して分配している。
    • ウェイトが0の場合、余分のスペースはその列に分配されない。
    • 左右の列のweightxが0.0なので、中央の列のweightxは、0.001でも100.0でも水平方向の余分なスペースすべてが配分されている。
    • 垂直方向のスペースは指定していないため、デフォルト値のweighty=0.0となり、フレームのサイズを変更しても、垂直方向に関しては常にコンポーネントの推奨サイズで固定される。

以前は、難しいと言われていたGridBagLayoutですが、IDE(NetBeansやEclipse+VisualEditorなど)を使えば簡単に利用することができるようです。テキストエディタで使用する場合も、GridBagの使い方1の「紙などにマス目で下書きをしてから、コンポーネントのレイアウトを設計する」方法を使えば、凝ったレイアウトでも理解しやすく、すっきり設計できます。

参考リンク

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