JRuby/Resource のバックアップ(No.1)

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TITLE:JRubyでリソース(URL)のエントリを取得してSwingで使用する

JRubyでリソース(URL)のエントリを取得してSwingで使用する

2007-11-06 - てんぷらメモ@はてなから、こちらに移動

概要

以下、JRubyからリソース(URL)のエントリを取得してSwingで使う方法をテストしています。

• サンプル: http://terai.xrea.jp/data/jruby/resources.rb
  • 画像は適当に用意してください。

URLからImageIconを生成

JRubyで、カレントディレクトリにあるリソース(test.png)を使用する場合は、以下のようにファイル名で、SwingのImageIconを生成することができます。

#Javaの場合 icon = new javax.swing.ImageIcon("test.png");
icon = javax.swing.ImageIcon.new "test.png"

ImageIconは、URLから生成することも可能です。

url = java.net.URL.new "http://terai.xrea.jp/data/swing/screenshots.png"
icon = javax.swing.ImageIcon.new url

位置に依存しない方法でリソースにアクセスしてImageIconを生成

次に、ローカルにあるリソースを使う方法を試してみます。

このとき位置に依存しない方法でリソースへアクセスするため、クラスパスをルートとするエントリでURLを生成します。jruby.batでは、クラスパスに環境変数CLASSPATHを使用するようなので、カレントディレクトリにクラスパスを通し、そこにtest.pngを置いて実行します。

>set CLASSPATH=.
>jruby resources.rb

Class.getResourceメソッドを使う場合、url = this.getClass().getResource("/test.png");と、絶対パス風に頭に/があればクラスパスをルートにするエントリとみなされます。

#Javaの場合 url = this.getClass().getResource("/test.png");
url = self.get_class.get_resource "/test.png"
icon = javax.swing.ImageIcon.new url
#=> file:/C:/tmp/test.png

JRubyからでも、この方法でリソース(URL)を取得することができました。ただ、self.get_class.get_resourceのgetを省略することはできないようなので、この点だけ注意しておく必要がありそうです。

jar(zip)アーカイブ内にあるリソースからImageIconを生成

同じ方法で、jar(zip)アーカイブ内にあるリソースを取得する方法を確認します。

クラスパスをjar(zip)アーカイブに通せば、その中にあるリソースへのエントリを与えることで、ディレクトリなどにあるリソースと同様にURLを取得することができます。例えば、look and feel Graphics Repositoryにある、jlfgr-1_0.jarをダウンロードして、そのまま展開せずにカレントディレクトリに置き、"/toolbarButtonGraphics/general/Copy24.gif"を利用します。

まず、jarにクラスパスを通し、

set CLASSPATH=.;jlfgr-1_0.jar

Jarファイルのルートからのエントリ"/toolbarButtonGraphics/general/Copy24.gif"を与えます。

url = self.get_class.get_resource "/toolbarButtonGraphics/general/Copy24.gif"
#=> jar:file:/C:/tmp/jlfgr-1_0.jar!/toolbarButtonGraphics/general/Copy24.gif

これも特に問題はなさそうです。

他にも、require でjarファイルをクラスパスに追加する(Ruby チュートリアル - 8. JRuby から Java へのアクセス)？方法や

require "jlfgr-1_0.jar"
url = self.get_class.class_loader.get_resource "toolbarButtonGraphics/general/Copy24.gif"

JAR URL構文を使ってエントリーする方法(JarURLConnection (Java Platform SE 6))があるようです。

url = java.net.URL.new "jar:file:jlfgr-1_0.jar!/toolbarButtonGraphics/general/Copy24.gif"

位置に依存しない方法でリソースにアクセスしてImageIconを生成2

最後に、url = this.getClass().getResource("test.png");と、相対パス風に頭に/が無いエントリを与えた場合の方法を試します。

頭に/が無い場合、クラスファイルと同じディレクトリ階層にリソースをおくと便利になるように、getClass().getResource()メソッドは、"." を "/" に変換された、modified_package_nameが名前("test.png")の前に補完されます。

JRubyでmoduleなしでクラスを作成し、resources.rbと同じ階層のディレクトリにtest.pngを置いて

url = self.get_class.get_resource "test.png"

としてもnilになります。Rubyのmoduleを使って別のディレクトリにソースやリソースを移動しても結果は同じです。

どうも、JRubyでJavaのクラスが生成される場合、Rubyのmoduleは考慮せずに、packageは "org.jruby.javasupport.proxy.gen"固定になっている？ようです。このため、このディレクトリを作成して、"/org/jruby/javasupport/proxy/gen/test.png"にリソースをコピーしてから、実行してみると

p self.get_class.name
#=> "org.jruby.javasupport.proxy.gen.JPanel$Proxy0"
url = self.get_class.get_resource "test.png"
#=> file:/C:/tmp/org/jruby/javasupport/proxy/gen/test.png

とURLが取得できます。

まとめ

以上、Javaの場合とほとんど同じ方法が使えますが、ローカルにあるシステムリソースを取得したい場合、JRubyでは頭に/が付いたClassPathからのエントリを使うほうが、すっきりうまくいきそうです。

参考リンク

• 位置に依存しない方法でのリソースへのアクセス
• チュートリアル - 8. JRuby から Java へのアクセス

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